常位胎盤早期剥離 生まれた日のこと(上の子)

常位胎盤早期剥離がおこり(疑い)、新生児仮死の状態で生まれて低酸素性虚血性脳症になった上の子です。

 

常位胎盤早期剥離について調べてみると、母子ともに危険な状態になることが多く、脳性麻痺の原因になることが分かります。一度なると再発するリスクが高まるようです。

結果、下の子の出産時にも同じような状況が起こりました。下の子の話は次回します。

 

上の子の場合について記述します。鮮明に覚えていますが、辛い記憶でもあります。

妊娠中の方は読むのを控えた方がよいかとも思います。

 

予定日の3日前の夜、陣痛が起こり、陣痛が10分間隔になる朝まで待ってから病院を受診し、出産のために入院しました。午前中は病院内を歩く元気もありましたが、昼食の頃には全く食べられないほど陣痛が激しかったです。

途中までは陣痛感覚を携帯にメモする元気もありました。

トイレに行った時に、激しい痛みがありトイレが真っ赤になるほど出血がひどかったです。あまりに血が大量で助産師さんに伝えましたが、おしるしだろうと言われました。

 

振り返れば、この時に胎盤が剥がれたのだと思います。

 

その後もベッドから起き上がることもできず、あまりに痛がる私を見た主人が一度ナースコールをしました。

その時も頑張ってと告げられ、まだ生まれることはない、夕方になるだろうと主人は言われていたようです。

 

定期的にお腹の赤ちゃんの心拍をとりに来ていましたが、心拍がとれないから横向きになってなど言われ、激痛の中体勢を変えましたが、赤ちゃんの心拍がとれず急に周りがバタバタとし始めました。

酸素マスクをつけられ、指には血中酸素濃度を測るパルスオキシメーター、点滴もされていたように思います。

もう子宮口から頭が見えていたようです。

 

助産師さんがお腹の上にまたがり、お腹を押すクリステレル圧出法というやり方で赤ちゃんが生まれてきました。

以前も書いたかもしれませんが、産声はなく、真っ青でぐったりしていました。

もう駄目だと思ってしまいました。

 

隣の部屋に連れていかれ、なかなか泣かず、待つ時間が長く感じました。

泣き声を聞いた時は、ほっとしました。

 

運が良かったのは、

万が一のことを考えて総合病院で出産すると決めていたので、いち早く赤ちゃんをGCUで小児科の先生に診てもらうことができたことです。

 

運が良くも悪くも、

陣痛の最中に胎盤剥離が起きて助産師さんに気づかれなかったのですが、病院にいたからこそ母子共に助かったのだと思います。

本当に運が良かったです。

上の子が産まれたいと願って自らの力で下におりてきてくれたことも奇跡です。

 

健康で生まれてくることは当たり前ではないのだと思い知りました。

知り合いのハンディキャップの子たちの出産の話を聞いても、早産だったり、遠くの病院から救急車で赤ちゃんだけ運ばれたりと本当にいろいろと大変な話ばかりです。

 

この経験があるから、妊娠中の知り合いがいると、安定期なんてない、生まれるまで分からないって思い、無事に生まれたと報告があるまで不安です。

 

現在妊娠中の方がいましたら、不安をあおってしまうような記述で申し訳ありません。

妊娠中のすべての方が無事に出産できることを心から願っています。

 

命あることは本当に奇跡です。

 

生まれてきてくれてありがとう。

 

 

今日もささやかな幸せを見つけられますように。

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

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