常位胎盤早期剥離? 生まれた日のこと(下の子)

下の子は、2歳の現段階では、なにかハンディキャップがあるわけではありません。

でも、半年に1回、生まれた総合病院で定期健診を受けています。

 

上の子同様、産声を上げることなく生まれ、GCUに入院後、NICUに入院したからです。

 

予定日の11日前の昼過ぎから陣痛が始まり、陣痛感覚が10分になってから病院に連絡し19時頃入院しました。

上の子の時に起きた常位胎盤早期剥離が再発する可能性があったので、妊娠が分かった時に総合病院に紹介していただきました。

入院した時はまだ子宮口が1センチぐらいでまだまだ出産までには時間があると言われました。

後から主人が来てくれ、話をしたり、ゆっくり呼吸したりと自分でも余裕がありました。

隣にも同じく陣痛に苦しんでいる方がいて、そちらの方が早く出産になりそうだなぁなんて思っていました。

 

まだ入院用の服に着替えていなかったので、「トイレに行ったら着替えましょう」と助産師さんに言われてトイレに行きました。

歩いてトイレまで行き、用を済ませた瞬間、、、お腹に激痛が走りました。

もう「痛い、痛い」と叫んで余裕も全くなくなってしまいました。

異変を察知した主人が素早くナースコールを押し、またしてもバタバタと動き出し始めました。

分娩室に移動するのも歩くのはとても無理で、車いすに移るのも大変でした。

 

またしても酸素マスクがつけられ、赤ちゃんの心拍が低下していると言われました。悪夢の再来です。

今回は、自力でいきんで出産することができましたが、、、

 

やはり産声を聞くことができませんでした。でも、上の子とは違って真っ青ではなかったです。

隣の部屋からまもなく産声が聞こえてきて一安心しました。

入院してから2時間後のことでした。

 

「念のためGCUに入院しますね」と言われ、またかと落胆したのを覚えています。自分はまともに出産することができないということに情けなさを感じました。

 

GCUの小児科医から説明を聞くために主人も待っていたのですが、何度かもう少しお待ちくださいと言われ、結局説明を聞けたのは明け方3時半頃でした。

なぜそんなに遅くなったのかというと、、、

 

肺に水が入り、新生児一過性多呼吸という状態になっていました。呼吸が安定せず、栄養をとることが難しいので点滴をつないでいたようです。

またまた大号泣することになってしまいました。

 

次の日、また医師から話があると呼ばれ、、、

 

今度は新生児遷延性肺高血圧症という病気になりNICUに入院したと言われました。

新生児遷延性肺高血圧症とは、肺につながる動脈が出生後も狭い(収縮した)状態が続くことが原因で、肺に十分な量の血流が行きわたらず、結果的に血流中の酸素量が不足する重篤な病気です。

 

  • この病気は、満期産児または未熟児に重度の呼吸困難(呼吸窮迫)を引き起こします。

  • 呼吸は速く、皮膚は青みがかった色(または灰色がかった蒼白)になります。

  • 診断は心エコー検査で確定します。

  • 酸素投与によって肺につながる動脈を開く(拡張する)治療を行いますが、多くは新生児の呼吸を人工呼吸器で補助しながら行います。

  • 肺の動脈の拡張を助けるため、新生児が吸う酸素の中に一酸化窒素ガスを微量加えることもあります。

  • 体外式膜型人工肺(ECMO)を使用する場合もあります。

     

           引用 MSDマニュアル 家庭版 新生児遷延性肺高血圧症より

 

輸血と血漿分画製剤使用に関する同意書、行動制限同意書というものにサインをすることになりました。

一酸化窒素吸入療法という治療を受けることになり、しばらく山場が続くという話でした。

 

NICU に行って初めて赤ちゃんと対面しました。上の子の時と同じで、点滴や注射がつながれ、一酸化窒素を吸入するための大きな機械もつながっていました。

その後黄疸も出て、光線治療も入り、上の子よりもいろいろな病気になりました。

 

上の子の経験があったので、次の日からはあまり動揺することもなく、母乳を搾乳したり、渡された資料を見たりして過ごしていました。

 

退院できたのは生後16日でした。輸血などはせずに済みました。

 

結局、常位胎盤早期剥離だったのかは分かりませんでしたが、助産師さんによるとお産が急に進行するタイプの人がいて、きょうだいみんな同じような出産になるという話でした。

知り合いにも3人とも早産だった人がいます。お産にはいろいろあるということがまたしても実体験で分かりました。

 

NICUのある総合病院で出産することができ本当に良かったです。

下の子は、3歳になって発達検査を受けて、特になにもなければ定期健診を終了できるようです。

 

今日もささやかな幸せを見つけられますように。

お読みいただきありがとうございました。

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